邦楽の部屋

三味線の皮はどうして破れるの?

 それは湿気が原因です。三味線の皮張りは、破れる寸前まで強く張ると(これをカンバリと言います)甲高い良い音が得られる重要な条件の一つでありますが、動物の皮は湿気をとてもよく吸収します。そのために皮の表面からしみ込んだ水分が、京口に(皮を張り付ける胴の部分)達し、糊がゆるみ、その結果皮がずれてしまうという事故が発生します。例えその時点で皮がずれなくても、湿ったままで袋に入れて保管しておくと、次に天気になったとき、いざ袋から出してみるとパンクしていたという例が多いのです。三味線の皮は、相当強い力で張られておりますので、その張力で耐えきれなくなって破れてしまうのです。

 さて、それを防止するには、湿気の多い日に三味線を使ったときは、しまう前に艶布巾等で三味線の皮を強く2,30回ほど擦ります。(駒ははずしてください。) するとその摩擦熱で湿気が蒸発して、なくなります。裏皮も同様にいたします。そして紙袋に入れ、さらにビニール袋に入れます。つまり乾燥した状態で保管するわけです。なぜ紙袋かと言いますと、紙の性質から湿気に対する融通性があるからです。そしてなぜビニール袋かと言いますと、保管中紙袋を通過して湿気が皮に届くのを防止するためです。保管しているときが乾燥状態にあれば、皮の破れは大幅に裂けることができるのです。

注意しましょう!!

 1. 胴の皮は「おもち」を糊状にして接着剤として使っています。

 

       ☆ 水気(湿気)は厳禁 !!

          汗・風呂上がり・雨の日・窓際  に特に注意しましょう。

 

       ☆ 高温でも溶けます。

          二階・炎天下の駐車時  など注意しましょう。

 

 2. できるだけ三味線を弾いてください。皮に柔軟性を持たせるためです。

 

 3. 出来ることなら桐の立て箱か、桐のトランクに入れておくのがベストです。

 

 

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